2月の住職のひとこと

妙見宮初詣(1月1日~3日)

 年の始め、山内職員一同の一致協力のお陰、体調不良の中にあっても初詣、又、法務もなんとか無事にスタートを切ることができた。
「心構えというのは、どんなに磨いても毎日ゼロになる能力である。毎朝歯を磨くように、心構えも毎朝磨き直さなければならない。」(社会教育家  田中真澄)人生は、今日が始まり、順境・逆境を越えて・・・実感である。人生は決して平坦な道ばかりではない。いくつもの曲がりくねった道・厳しい山坂も必ずある。過程にあっては、その山坂を呪いたくなる時もある。が、越えてみると、その山坂が人生という風景を際立たせてくれるものであったことに気づく。
 九星気学にあっては立春を過ぎて本年が始まる。中宮ちゅうぐうに回座する四緑木星の象意は〈風〉・・・暴風雨・寒気・寒波大雪の暗示と共に年は始まった。コロナ禍は、今後も次々と形を変えて、私達の生活を脅かす可能性は実に大・・・情報が錯綜すればする程、生じる弊害・混乱の方が心配される。
 賀状にしたためたことであったが、《千辛万苦せんしんばんく非常に多くの難儀・苦しみ)、皆天命にまか》その自覚・覚悟・勇気を問われるのが本年である・・・あらゆる出来事は、自分が何かを学び、深め成長させる為に起こると自覚して、〈本年こそ〉尊く生きたい。尊く生きるとは、素心の交りおろそかにしないこと・・・素心とは、立場・地位身分・利害得失、様々な世間の着色に染まらぬ生地のままの純真な心である。素心の交りに生きる勇気を持ちたい。