平成25年度(9/3~9/5)
『東北被災地義援・慰霊参拝を終えて』
檀信徒並有志各位
合掌
日頃より當山々門隆昌に対し、御理解・御支援を賜り、衷心より御礼と感謝を申し上げます。
物事を成就する要諦は、「発心・決心・持続心」を銘記することに在り、とは自らに自粛自戒するところです。
昨年度に続き、東日本大震災東北被災地義援・慰霊参拝を9月初頭、一人現地へと足を運ばせていただきました。
現状は昨年同様、復旧作業が遅々として進まず、政府と地方行政に対する公憤、如何ともしがたい寂寥感を抱いての帰銚となってしまいました。
本年は、大震災・津波によって親を失った震災孤児・遺児に対する義援活動に焦点を当てさせていただき、皆様方よりの温かい協賛の想いを、現地の震災孤児・遺児とのコミュニケーションの中から、精一杯伝えてまいりました。
平成25年9月25日現在「あしなが育英会」の発表によりますと、孤児・遺児の人数は2077人(平均年齢12.1才)、子供一人につき生活・学習支援としての一時給付金(返済不要)は、280万円が既に給付されたそうです。
『人は、この世に生まれ落ちた瞬間、
全員が天から一通の封書をもらって生まれて来る。
その封書を開くと・・・
〈あなたは、こうゆう生き方をしなさい〉
と、書かれています。
天からの封書を勇気をだして開いてみること。
封書を開いた人生を歩んでください』
― 森 信三(哲学者)―
震災からの、将来の復旧・復興を担う子供達の心の傷は、私達の想像を遥かに超えたところにあります。復旧の正念場は、これからであるにもかかわらず、2020年東京オリンピック誘致で日本人が本当に国際人として世界から称讃、認められることになるのでしょうか?
①平成23年4月14日 付 (宗教法人からの支援金)
・100万円 (銚子市へ)
・100万円 (旭市へ)
・300万円 (日赤を通して東北地方へ)
②平成23年9月29日 付
協賛金
・1,002,988円 協賛者・寺族 並 山務員一同
(日蓮宗宗務院当局へ)
③平成24年9月4日 付
岩手県大槌町、日蓮宗 蓮乗寺再建支援金
・1,031,885円
(協賛者一同・山内寺族、山務員・幼稚園職員一同)
・118,115円 (宗教法人からの支援金)
※憲法20条・89条の原則上、政教分離にて宗教法人への助成金は、一切国からなされていません。今度、支援金を届けさせていただいた蓮乗寺様は、檀徒161名が津波にて他界されているにもかかわらず、檀徒一丸となって心の拠り所としての、寺門再興に尽力なされています。その信念に共鳴して支援金を届けさせていただきました。
④平成25年2月23日 付
日蓮宗宗務院 同心会を介して震災孤児・遺児への義援金
・80,122円
(協賛者一同・山内寺族・山務員・幼稚園職員・園児・保護者)
(学)妙福寺学園銚子幼稚園園児・保護者・職員からの千羽鶴
(応援メッセージを添えて)
⑤(1)平成25年8月24日 付
岩手県山田町日蓮宗善慶寺への復旧義援金
・200,000円
(2)平成25年9月3日 付
・50,000円
岩手県大槌町・日蓮宗 蓮乗寺御宝前
(3)岩手県大槌町コラボスクール臨学舎
震災孤児・遺児を中心としての中学二年生~高校三年生を対象としての放課後学習場
・500,000円
(主催NPOカタリバへ、教材・文具・備品等購入の為)
(4)平成25年9月4日 付
岩手県陸前高田市こども図書館「ちいさいおうち」
幼児・小学校低学年を対象としての絵本図書館
・300,000円
(主催NPOうれし野こども図書室へ日本人偉人伝記絵本購入資金として)
・千羽鶴(応援メッセージを添えて)
(5)平成25年9月4日 付
宮城県女川町コラボスクール向学館
震災孤児・遺児を中心としての、小学校一年生~中学三年生を対象としての放課後学習場
・500,000円(大槌町臨学舎と同目的の為)
(6)平成25年9月5日 付
宮城県仙台市「あしなが育英会」仙台東北事務所へ
・663,742円(内、有志3名より250,000円)
(仙台市・石巻市・陸前高田市へのレインボー・ハウス震災孤児・遺児心のケアー・ハウス建設義援金として)
・136,258円
(宗教法人からの、同目的に対する支援金)
寺族は無論ですが、特に檀信徒有縁各位、幼稚園園児・保護者、山内・幼稚園職員の皆様方には、主旨御賛同御協力いただきましたことを、改めて心より厚く御礼申し上げます。同胞が苦しみの中にあって、それに同化できる當山有縁の皆様を、私は誇りと考えております。正に仏法の神髄「慈悲行」の実践・・・そして、その継続・持続こそが私達に課せられた責務と、今後とも精進してまいります。
再拝
妙見宮
海上山 妙福寺
現主 廣野 観匡